第9回 税制懇 海外税制視察の旅
オーストリア・チェコ9日間の感想
浅井優子(東京ブロック)
総勢23名(団長・福田悦雄さん、事務局長・青木輝光さん)、6月3日(火)AP10時15分、雨の中を飛行機はウイーンへ飛び立ち、旅がスタートした。
私の知っているヨーロッパの町はパリとあと幾つかの町だから、余り知ったかぶったことはいえないが、それでも痛感するのはヨーロッパの圧倒的な存在感であった。ウイーンもプラハも例外ではなかった。明日はこの町から消え去って行く旅行者に、私達はここに生きているという主張が耳元に聞こえてくるような迫力を感じた。
オーストリア、チェコ共に財務省で、税制の現状と今後の方向性についてレクチャーを受けた。両国はEUに加盟している。今回受けたレクチャーでは大雑把にいって、次のような視点で整理してみることに興味が湧いた。
1.EUは福祉を捨てるのか
2.消費税と福祉予算はEUにおいて切り離されているのか
*オーストリアの消費税率は20%と10%である。法人税率を35%から25%に引き下げた。医療費は上がったがこれは高齢化によっている。法人税率の引き下げとは関係ないと回答があった。
*チェコの消費税率は19%と8%。消費税率の引き上げによって物価は3%上がった。
3.個人所得税のフラット化、法人税率の引き下げ、消費税率の引き上げなどEU加盟各国の競争はオーストリア、チェコにおいて経済の活性化をもたらしているのか
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法人税率をオーストリア25%、チェコ24%に引き下げた理由は、自国内にEUの事業所を呼び込むためである。オーストリアでは法人税収が上がったと回答あり。
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チェコでは累進の所得税率を12.5%とフラット化し、社会保障費を課税することで課税ベースを拡大した。
オーストリアではザルツカンマーグートという避暑地の町に一泊した。カタリという音もしない静寂だけが沼と牧場を覆っていた。チェスキークルムロフというチェコの町は14世紀の街並が今も残る。朽ち果てた町を磨き上げて現状に復活させた歴史はまだ浅いらしい。EUは経済の新自由主義化をどこまで進められるのだろうか。国民が簡単に許しはしない、町を見ているとそう思うのである。(浅井優子)
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